■基本対称式とニュートンの定理(その3)
[補]約数の総和関数の漸近評価
nの約数のk乗の総和関数σk(n)では
σk(n)=n^k・σ-k(n)
のように添字kに関して単純な対称性をもっています.
たとえば,n=6,k=3の場合,約数はd=1,2,3,6ですから
σ3 (6)=1+8+27+216
=216(1+1/8+1/27+1/216)
=6^3σ-3(6)
なお,約数の総和関数σ(n)の漸近的な振る舞いは
1/n^2・Σσ(k) → π^2/12+O(n/logn)
によって与えられます.同様に,約数の個数関数φ(n)では
1/n・Σ(φ(k)/k) → 6/π^2+O(logn/n)
1/n^2・Σφ(k) → 3/π^2+O(logn/n^2)
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