■直観高次元幾何への招待(その3)
この問題の設定にいたった経緯を紹介したい
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私は拝聴することはできなかったのであるが、直観幾何学研究集会/2014において、菅原民生先生のご講演
「高次元の立方体と正軸体の中心切断形」
の資料をいただいた。
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例えば、立方体のジグザグに連なる辺の中点を通る中心切断を行うと、断面の形は正六角形になる。
菅原民生先生はこの高次元版の問題を考えられた。
その結果、n次元の立方体の辺の中点を通る中心断面は、n-1次元の準正多胞体になることを明らかにされた。
たとえば、4次元超立方体の中心切断形は正八面体になる。
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同じことを、正八面体に対して行うと、中心断面の形は正六角形になる。
しかし、4次元正16胞体の中心断面の形は正八面体とはならず、立方八面体になる
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n次元の正軸体の辺の中点を通る中心断面は、n-1次元の準正多胞体になる。これらの図形の双対は空間充填形である。
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