■非ペリトロコイド型ロータリーエンジンの設計
レシプロエンジンに次いで登場したのがヴァンケルエンジン (1957)である。
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これによりエンジンの小型化・軽量化が可能になるのであるが、新たな問題となったのが気密性の問題である。
気密性が悪いと十分な圧縮がなされる前に爆発・十分な爆発がなされる前に排気されてしまうのである。
ヴァンケルエンジンのライセンスを買った企業は200社あったといわれるが、どこもこの問題を解決できず、
ロータリーエンジンREはMAZDA一社が孤高の開発企業として商品化を行ってきた
現在、ロータリーエンジンは燃焼効率の悪さからCO2の排出量が多く、残念ながらほぼ絶滅状態にある。
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燃焼効率の悪さはロータリーエンジンは構造がゆえに起因する問題であった。
すなわち、固定子であるペリトロコイド曲線のくびれが気密性の低下をもたらしたと考えられるのである。
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いまさらながらであるが、これを解決する方法があったと、小生は考えている。
ペリトロコイド曲線から脱却して、くびれのないロータリーエンジン(非ペリトロコイド型)にすればよいのである。
それほど難しい計算をせずとも非ペリトロコイド型ロータリーエンジンを設計することができた。
小生が設計したものは円と直線からなる固定子(スタジアム型ロータリーエンジン)で、くびれをなくし円と直線とすれば、
アペックスシールの挙動面のメリットがあると考えられた。
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