■エジプト分数の問題(その5)

【2】エジプト分数の問題

 ここでは単位分数を3項使って有理数を表現することを問題にします.エルデシュとシュトラウスは方程式

  4/n=1/x+1/y+1/z

がn>1であるすべての正の整数について解をもつと予想しました.

 シェルピンスキーは,有理数の単位分数への分解について

  5/n=1/x+1/y+1/z

は,2以上のあらゆる整数nについて整数解x,y,zをもつと予想しました.

 なお,相異なる奇数の逆数の和が1になるためには,少なくとも9項必要で,9項の表現は全部で5通りであることが知られています.

1/3+1/5+1/7+1/9+1/11+1/15+1/35+1/45+1/231=1

1/3+1/5+1/7+1/9+1/11+1/15+1/33+1/45+1/385=1

1/3+1/5+1/7+1/9+1/11+1/15+1/21+1/231+1/315=1

1/3+1/5+1/7+1/9+1/11+1/15+1/21+1/135+1/10395=1

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