■剰余の計算(その52)

【1】位数の法則

modpでのaの位数をeとする。

このとき、a^n=1(modp)ならば、nはeの倍数。とくにp-1はeの倍数

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[Q](2^(n-1)-1)/nが整数となるnをすべて決定せよ

ではnは3以上の素数はすべて含まれることになるので、

[Q](2^(n)-1)/nが整数となるnをすべて決定せよ

を考えることはできるのだろうか?

n=1のとき(2^1-1)/1=1

nの素因数で最小のものをpとする。

分子は奇数であるから、nも奇数。p≧3

2^n=1  (modp)

ここで、pを法とする2の位数をeとする。

2^e=1  (modp)

eはnの約数かつp-1の約数。しかし、eはnの最小の素因数であるから、e=1

しかし、解は見つからない。

さらに2乗すると

4^e=1  (modp)

p=3と決定されるが、

n=3m

m=1のとき(2^3-1)/3=非整数

m≧2の奇数

2^3m-1=8^m-1は3mで割り切れる。

mの最小の素因数をqとすると

8^m=1 (modq)

modqにおける8の位数をfとすると

8^f=1 (modq)

位数の法則よりfはmの約数かつq−1の約数→f=1

8=1  (modq)→q=3または7

q=7とすると8^m=1 (mod7)

→q=7→n=3m=21l

2^21=1 (mod21)を確かめたい。

2^10=1024=16 (mod21)

2^20=256=4 (mod21)

2^21=8 (mod21)

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