■6を法とするエラトステネスのふるい(その6)

2012年のアーベル賞受賞者はセメレディであった。彼はハンガリーの組み合わせ論研究者である。

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【2】セメレディの定理

 3個組,4個組,5個組,・・・ときて,26個組の存在は知られているが,50個組,100個組は存在するだろうか? セメレディの定理(1975年)によると,ある集合の密度が0でなければどのような長さの等差数列もその集合の中に含まれる.すなわち,この定理は集合の元があまり分散されていなければ,どのような長さの等差数列をも含むことを意味している(正確にいうと密度が0の集合に対しては等差数列を含むかどうかについては何も主張していない).

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1975年、セメレディは正の密度をもつ自然数の集合は任意の長さの等差数列をもつという注目すべき組み合わせ論的証明を出版した。

1977年、フルステンベルクはエルゴード理論に基づく証明を与えた。

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