■シェルピンスキー数(その2)

【1】シェルピンスキー数

 巨大な素数を探したいとき,q=2^kp+1(k≧0)という形の数を考えることが多い.あるきまったpを選んで,kを変えていくのである.

[1]p=1→k=2,4,8のとき素数になる

[2]p=3→k=1,2,5,6,8,12のとき素数になる

[3]p=5→k=1,3,7のとき素数になる

 ほとんどのpに対して,素数は少なくとも1個は存在する.どんなpに対してもq=2^kp+1という形の素数が1つ以上存在すると予想したくなるのであるが,1960年,シェルピンスキーはq=2^kp+1がすべて合成数となるようなpが無限個存在することを証明した.そのようなpはシェルピンスキー数と呼ばれている.

 1962年,セルフリッジは78557がその具体例であることを示した.また,p=78557のとき,q=2^kp+1(k≧0)の形をしたすべての数が3,5,7,13,19,37,73のいずれかの数で割り切れることを証明した.このような除数はcovering setと呼ばれる.

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 知られているシェルピンスキー数の小さい方の10個は

78557,271129,271577,322523,327739

482719,575041,603713,903983,934909

であって,78557は最小のシェルピンスキー数と考えられているが,未だ証明も反証もされていない.

 いまでは最小のシェルピンスキー数の候補が6個

10223,21181,22699,24737,55459,67607

しか残っていないが,その証明・反証過程で巨大素数がいくつも見つかっている.

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