■形の科学会レポート(その9)

1945年8月6日午前8時15分、B29エノラゲイから広島にウラン型原発が投下された。

地面ではなく空中で爆発させた方が原爆の破壊力が増すことも計算により導かれていて,実際,リトルボーイは広島市の爆心地上空600mで炸裂したという.

約30分後、広島市北東方向を中心にタール状の雨が降ったことはよく知られていて、放射線被曝による被害を拡大させた。いわゆる「黒い雨」である。

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原爆投下後、エノラゲイは急降下し松山方向に飛行、高度6000メートルから広島方向を撮影した1枚の白黒写真が残されている。

小川進先生(空間技術研究所)がその写真を解析。キノコ雲のほかに2種類の雲が見られ、ひとつは黒い雨を降らせた雲、もうひとつは白い雨、白い雪を降らせた雲である(はず)をいう解析を行っておられた。

気象予測にスーパーコンピュータを使うようになった現在においても、気象庁がなぜ「黒い雲」の解析に踏み切らないのか? 被曝訴訟が絡むためなのか?

憤慨気味の主張が心に刺さった。

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