■コペルニクスの逆定理(その17)

プログラムを作って確かめてみたところ、・・・

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 「コペルニクスの2円定理」により,半径2rの円が半径R=3rの円の内側を転がるとき,円上の固定された直径の描く包絡線はデルトイドになるわけですが,デルトイドの場合,この直径の両端も同じデルトイド上にあります.

[1]固定された大円(半径R)の内部に半径がr=2R/3の中円が入っているとする.中円が大きい円に内接し滑ることなく大きい円に沿って回転すると,動円上の定点はどのような軌跡を描くか?

→正しい。中円が大きい円に内接し滑ることなく大きい円に沿って回転していることになる。

 また、これにより「デルトイドの接線が曲線に挟まれる部分の長さは一定である」という性質が生じます.これはデルトイドでは長さ4rの棒をデルトイドに接しながら1回転することができるというのと同一です.

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 デルトイドについて,これまで同じ曲線を描くために異なる定義があるのをみてきましたが,他のハイポサイクロイド,エピサイクロイドについてもみてみましょう.すると

(1)半径3rの円が半径R=4rの円の内側を転がるとき,円上の固定された正三角形の頂点の描く軌跡はアステロイドになる.→正しい

(2)半径3rの円が半径R=2rの円の外側を転がるとき,円上の固定された正三角形の頂点の描く軌跡はネフロイドになる.→正しくない

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