■フェルマーの小定理とウィルソンの定理(その3)

 (その1)の補足のために,簡単な例を掲げておきたい.素数p+5を法とする剰余表を作る.

   1   2   3   4

1  1   2   3   4

2  2   4   1   3

3  3   1   4   2

4  4   3   2   1

 mod算術を扱う場合,1/2のような数はある整数と同値である.たとえば,

  1/2=6/2=3  (mod 5)

このことは

  2・1/2=2・3=1  (mod 5)

であることを示している.

 mod 5では

  1・1=1

  2・3=1

  3・2=1

  4・4=1

1/1=1,1/2=3,1/3=2,1/2=4というわけである.

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