■ケーリーの不変式論(その4)

 整数係数の2つの2元2次形式

  f=ax^2+bxy+cy^2

  g=dX^2+eXY+fY^2

があるとする.

 x=pX+qY,y=rX+sY   (ps−qr=1)

という変換でfがgに移るとき,これらは同値であると定義される.同値な2次形式は整数からなる同じ集合を表現する.

 さらに,fの判別式d=b^2−4acとgの判別式D=e^2−4dfは等しい.すなわち,判別式は行列式が1の線形変換のもとで「不変式」である.

 一般に,実数または複素数係数の2元n次形式

  f=ax^n+bx^nー1y+・・・+cy^n

の変数x,yの線形変換

  I(d,e,・・・,f)=r^kI(a,b,・・・,c)   (rは実数または複素数)

によって,

  g=dX^n+eX^n-1Y+・・・+fY^n

に変換するとき,Iを「不変式」と呼ぶ.

 そしてケイリー,シルベスター,ゴルダンらは特別な2元形式の場合の「不変式」を見つけた(たとえばヤコビアンやヘシアン).

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