■概ピタゴラス数(その14)

 ピタゴラス数は

  3^2+4^2=5^2

  5^2+12^2=13^2

  133^2+156^6=205^2

など無限にある.ところが

  x^3+y^3=z^3

となると

  6^3+8^3=9^3−1

など,ニアミス解しかみつからない.

  x^4+y^4=z^4

  x^5+y^5=z^5

  x^6+y^6=z^6

でも同様であったことから,一般に

  x^n+y^n=z^n

には解がないはずであるとフェルマーは予想した.

 しかし,まだ見つかってはいないが,みつかれば史上最大となるはずの解があるかもしれない.・・・ワイルズは

  x^n+y^n=z^n

には解がないという130ページの論文を発表して,フェルマー問題にに終止符を打った.

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【1】フェルマー問題のニアミス解

 3987^12+4635^12=4472^12

 1782^12+1841^12=1922^12

はフェルマー問題の反例ではなく,ニアミス解である.

 3987^12+4635^12=4472^12+ε

 1782^12+1841^12=1922^12−ε

 もっとも,後者の場合は計算してみるまでもなく,

  偶数+奇数=偶数

であって,偽りの解であることはすぐにわかるが,・・・

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