■おかあさんのための数学教室(その124)

 二項展開(二項定理)の係数を三角形状に並べたものがパスカルの三角形である.たとえば,

  (1+x)^5=1+5x+10x^2+10x^3+5x^4+x^5

で,先頭と最後が常に1となり,その間の数値は前の行の連続した数値を加えていくことに得られる.

 11のn乗数を並べて見ると

11^0=1

11^1=11

11^2=121

11^3=1331

11^4=14641

11^5=15[10][10]51

11^6=16[15][20][15]61

 このようにパスカルの三角形は11のn乗数が並んだものと見ることができるのである.

 11^4はいくつか?

  11^2=121

  11^4=121・121

この数の計算は面倒であるが,二項係数を知っている人にとって,この計算はたやすい.

  11^4=14641

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