■ワイソフ多胞体研究会(その10)

 ワイソフ多胞体の研究対象は距離が関係しない幾何学,寸法のない幾何学である.

 1750年,オイラーは多面体公式は

  v−e+f=2

を提示した.たとえば,エジプトのピラミッド(四角錐)では

  v=5,e=8,f=5,5−8+5=2

が成り立つ.

 それ以前にも優秀な幾何学者がいて,この単純な公式を思いつかなかったことは不思議に思えるだろう.

 ワイソフ多胞体は高次元の一様多面体であるが,そこでも陽には距離が関係しない幾何学,寸法のない幾何学が用いられていて

  v=?,e=?,f=?,・・・,v−e+f−・・・=2または0

を計算しているのである.

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