■切稜菱形12面体(凧型24面体・第2種)の木工製作(その2)

 中川宏さんのコメントである.

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 この凧形24面体ですが、計算で

  F(1/2,−1/2,1)

とありました。

 これは中心から凧形面への法線ベクトルを示していますよね。これを結晶学の面指数になおすと、

  n{211}となります。

 これは有名なザクロ石の凧形24面体結晶の面を示す記号です。つまり、菱形12面体を最大限切稜してできる凧形24面体が結晶学的な凧形24面体だったということです。

 これはカタラン立体の凧形24面体とはちがいますから、ザクロ石形凧形24面体とでも呼びましょうか。

 じつは、その昔、「多面体木工」のお礼に現在金沢で鉱物ショップを経営されている村井さんからクランツ商会製鉱物模型の凧形24面体をいただきました。

 私はこれをカタランの立体だと思い込んで、二面角が2種類あるのは精度が悪いからだろうとおもったのですが、そうではなかった、正しい鉱物模型だったというわけです。   (中川宏)

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