■自然数の整除性(その17)

 素数13による整除性のためには,

[6]1の位の数を除去し,残った数から除去した数の9倍を引く.

  Q=an・10^(n-2)+an-1・10^(n-3)+・・・+a2−9a1

この数が13で割り切れるとき,そのときに限り元の数Pは13で割り切れる.(この数が大きすぎる場合は,この操作を何度でも繰り返すことができる)

 この操作の意味を考えてみると

  P−10Q=91a1=13・7a1

より,13の倍数を元の数から引くことを意味している.したがって,残った数が13で割り切れれば,元の数も13で割り切れることになる.

 元の数の桁が非常に多い場合が下3桁を除去し残りから引くことで処理がずっと高速化される.

  Q=an・10^(n-4)+an-1・10^(n-5)+・・・+a4−(a3・10^2+a2・10+a1)

  P−1000Q=1001(a3・10^2+a2・10+a1)=7・11・13(a3・10^2+a2・10+a1)

この操作の正当性は1001が13で割り切れることからきているのである.

[7]下3桁の数を除去し,残った数から除去した数を引く.この数が13で割り切れるとき,そのときに限り元の数は13で割り切れる.

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