■オイラーの素数生成公式とラビノヴィッチの定理(その7)

 n^2+n+kがn=0〜k-2のとき素数になるには、0≦n≦√(k/3)のとき素数になることが必要十分だとわかっているようです.

 この証明にはコラム「オイラーの素数生成式」で2015年以降取り組んできたのですが,原始的正定値形式との関係が示されています.

 原始的形式は無限に多くの素数を表現するのですが,原始的正定値形式Q=[a,b,c]とは

  (a,b,c)=1,D=b^2−4ac<0,a>0

はラグランジュ簡約条件の下,0<a≦(|D|/3)^1/2のもとに

  −a<b≦a<cまたは0≦b≦a=cかつ(a,b,c)=1

あるいは,判別式D<0について類数hはこれらの条件を満たすD=b^2−4acの解の個数に等しい.

  h(1−4k)=1→(k/3)^1/2

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