■メルセンヌ素数予想(その10)

 lcさんより,以下のようなメールを頂いた.

『Lenstra-Pomerance-Wagstaff の式は

f(x) = exp(Euler) * log_2( log_e(x) )

ところが、コラムの多くの値は次の関数で計算されているようです。

g(x) = exp(Euler) * log_2( log_2(x) )

f(2^31)=7.882011... ←本来

g(2^31)=8.823782... ←コラム採用値?

f(2^44497)=26.560516... ←本来

g(2^44497)=27.502288... ←コラム採用値?』

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 私が参考にしたのは

  [参]シュレーダー「科学と通信における数論」コロナ社,p42

g(x) = exp(Euler) * log_2( log_2(x) )

とあり,かつ,log_2(x)とした方がメルセンヌ素数を扱いやすいと思ったのであるが氏の指摘にしたがって,

f(x) = exp(Euler) * log_2( log_e(x) )

に猶してみたい.

  πM(x)〜C・loglogex

  C=expγ/log2=1/0.56/log2

 γをオイラーの定数とする.

  γ=lim(1/k−logn)=0.5773502691・・・

  −logγ=0.5495393129・・・

  exp(γ)=1.7810724179・・・

  exp(−γ)=0.561459483566885・・・

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[0]8番目のメルセンヌ素数:2^31−1=2147483647に対して,

  πM(2^31)=7.88201

[1]13番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^521)=15.1327

[2]14番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^607)=15.5252

[3]15番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^1279)=17.4403

[4]16番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^2203)=18.8375

[5]17番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^2281)=18.9269

[6]18番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^3217)=19.8104

[7]19番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^4253)=20.5277

[8]20番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^4423)=20.6285

[9]21番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^9689)=22,6434

[10]22番目のメルセンヌ素数に対して,

  πM(2^9941)=22.7094

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