■カーマイケル数(その1)

 どんな底に対しても

  a^p−a

がpで割り切れるとき,pを完全擬素数(カーマイケル数)という.

 561は最小の完全擬素数であて,以下,

  1105,1729,2465,2821,6601,8911,10585,・・・

と続く.無限に存在することが証明されている.

 どのカーマイケル数も少なくとも3つの素因数を含む.

 8911=7・19・67はカーマイケル数で,底を2〜aに取り替えても一切反応しないのである.

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 a^6=1 (mod7)

 a^18=1 (mod19)

 a^66=1 (mod67)

より,

 a^8910=(a^6)^1485=1 (mod7)

 a^8910=(a^18)^495=1 (mod19)

 a^8910=(a^66)^135=1 (mod67)

 つまり

  a^8910=1 (mod8911)

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