■中心極限定理と重複対数の法則

 xiが平均0,分散1の独立同分布に従うものとする.

  Sn=x1+x2+・・・+xn

とすると,n→∞のとき

  Sn/n→0

  Sn/√n→N(0,1)

というのが中心極限定理である.

 コルモゴロフはヒンチンの結果を拡張し,Sn/√nの揺らぎの大きさは

  (2loglogn)^1/2

にオーダーになることを示した.

 すなわち,c1>1>c2なる定数に対して,Sn/√nは

  ±c2(2loglogn)^1/2を上下に無限回超える.

  ±c1(2loglogn)^1/2を超えるのは有限回である.

===================================