■おかあさんのための数学教室(その38)

 大きさの等しい正方形をたくさん用意します.1段目に正方形を1個,2段目に正方形を3個,3段目に正方形を5個,4段目に正方形を7個,・・・と続けます.正方形の合計数は,n段目のとき,n^2個(平方数)になります.

 正方形のかわりに大きさの等しい正三角形をたくさん用意します.1段目に正三角形を1個,2段目に正三角形を3個,3段目に正三角形を5個,4段目に正三角形を7個,・・・と続けます.きれいに正三角形に並べることができますが,正三角形の合計数は,n段目のとき,n^2個(平方数)になります.

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 しかし,もっとわかりやすい並べ方があります.

 正方形を1個置き,そこにグノモン型(逆L字型)に正方形を3個付け足すと,この4個(1+3)の正方形は2×2の正方形を作る.

 そこにグノモン型(逆L字型)に正方形を5個付け足すと,この9個(1+3+5)の正方形は3×3の正方形を作る.

 さらに正方形を7個付け足すと,この16個(1+3+5+7)の正方形は4×4の正方形を作る.

 さらに正方形を9個付け足すと,この25個(1+3+5+7+9)の正方形は5×5の正方形を作る.

 すなわち,奇数を順番に足していくと次々に平方数ができるのである.

  1+3+5+・・・+(2n−1)=n^2

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