■アミダクジと組みひも(その1)

[1]3本の縦線からできるアミダクジは(横線をどう引いたかを無視して置換は)全部で3!=6通り,4本の縦線からできるアミダクジは全部で4!=24通りある.

[2]縦線iとi+1の間の横線をsi(1≦i≦n−1)で表すことにする.コクセター関係式とは,

a)si^2=eまたはsi^-1=si  (対合)

b)sisi+1si=si+1sisi+1  (組ひも)

c)sisj=sjsi  (|j−i|≧2,遠可換)

[3]コクセター関係式により,たとえば,

s3s1s2s1s3s2=s1s2s1s2s3s1s3s2s1s3s3s3s3s1s1s3s2s3s1s2が成り立つ.(横線をどう引いたか,表示方法は一意ではない)

[4]コクセター関係式は,まとめて,

  (sisi)^2=(sisi+1)^3=(sisj)^2=e

と書くことができる.

[5]互換をtijで表すと,ti,i+1=si

  tij=sisi+1・・・sj-2sj-1sj-2・・・si+1si

[6]すべてのワードは

  w=si1si2・・・sik

の積の形で書くことができる.

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