■フレームワークの幾何(その5)

[参]前原濶・桑田孝泰「グラフ理論とフレームワークの幾何」共立出版

にしたがって,四辺形フレームワークを変形するとき,変形後のフレームワークの形が,ある閉曲線上を動くパラメータで表されることを示す.

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[1]平行四辺形定理

 平行四辺形ABCDにおいて,

  AC^2+BD^2=2(AB^2+CD^2)

が成り立つ.

[2]トレミーの定理

 円に内接する四辺形ABCDにおいて,

  AB・CD+BC・AD=AC・BD

が成り立つ.

[3]シェーンベルグの定理

  AB=CD=a,BC=AD=b,(b>a)

  AC=√x,BD=√yとおく.

この四辺形フレームワークを連続変形するとき,(x,y)は

双曲線:xy=(b^2−a^2)^2

直線:x+y=2(a^2+b^2)

(b−a)^2≦x,y≦(b+a)^2

をつなぎ合わせた閉曲線上を動く.

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