■ヴィヴィアーニの定理の拡張(その8)

 正三角形の内部の1点から各辺に垂線を下ろす.この点から3辺への距離の和は常に一定で,正三角形の高さと等しくなる.

[Q]それでは,これを正三角形の外側に置かれた点に拡張すると・・・

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 正三角形の辺上を反時計回りに巡るものとする.(その7)において,

  |x・cosπ/3+y・sinπ/3−p|

点Pが辺の左側にあるとき,

=−(x・cosπ/3+y・sinπ/3−p)

点Pが辺の右側にあるとき,

=+(x・cosπ/3+y・sinπ/3−p)

 行列式で与えられた符号付きの面積を考えることはしばしばあるが,この場合も,符号付きの距離を考えることによって,ヴィヴィアーニの定理を拡張ことができる.

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