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 ヒマワリの花,種の配置にはフィボナッチ数列が現れることはよく知られている.平面状に並んだアルキメデスらせんが5本,8本,13本,21本,34本,55本,・・・とフィボナッチ数列が現れるのである.

 らせんには時計回りと反時計回りの2方向の螺旋(対数らせん・等角らせん)があり,その数を数えると,連続したフィボナッチ数になるのである.通常,ヒマワリの花芯では21本と34本かあるいは34本と55本になる.

 このように,フィボナッチ数はヒマワリの頭状花の花芯にみられる螺旋状の配列にも出現する.多数の対数らせんが絡み合って魅惑的なパターンの花芯となるのである.

 対数らせんは最も稠密にできる配置であるし,ヒマワリの花芯で種子が新しく生じると前からあった種子は中心から外側に押し出されるが,種子同士がしっかり結合すれば花芯自体も強くなる.

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