■オイラーと整数の分割関数(その9)

[1]ヤコビの三角数定理

 1750年のオイラーによる五角数定理

  Π(1-x^n)=Σ(-1)^mx^(m(3m-1)/2))   m(3m-1)/2は五角数

に対して,ヤコビの三角数定理(1829年)とは

  Π(1-x^n)^3=Σ(-1)^m(2m+1)x^((m^2+m)/2)   (m^2+m)/2は三角数

で与えられる関数等式です.

 なお,三角数の母関数は

  (1-x^2)(1-x^4)(1-x^6)・・・/(1-x)(1-x^3)(1-x^5)・・・

  =1+x+x^3+x^6+x^10+・・・

となります.

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