■オイラーの発見・メンデルの発見(その6)

 メンデルは植物の異種交配について実験をし,遺伝学の創始者になった.

 彼は僧院長をしていて,その庭において以下の実験を行った.同じ族であるが異なった2つの種で,一方は白い花,他方は赤い花をもっている.その交雑種(第2世代)は桃色の花をもっているが,第3世代は白い花をもっているもの,桃色の花をもっているもの,赤い花をもっているものがそれぞれ141個,291個,132個あったのである.

 彼のこの実験はエンドウ豆のしわに関するものではなく、近交系の花の色に関するものである.いつのまにか勘違いされているのかもしれない.なお,この論文の別刷りが国立遺伝学研究所に保管所蔵されているらしい.

===================================