■カンタベリー・パズルの木工製作(その9)

 正三角形が4つの断片に切り分けられていて,ハトメを中心として回転させると正三角形が正方形に変身するというパズルが,デュドニーのカンタベリー・パズルです.デュドニーはイギリスの数理パズルの最も偉大な創始者です.彼は正式な数学教育を受けてはいませんが,一筋縄では解けない難問パズルの本を6冊も書いています.その第一冊がカンタベリー・パズル(Canterbury Puzzles)です.中川宏さんに製作してもらったカンタベリー・パズルの動作を示します.

 それとは趣きが少し異なるのですが,ひとつながりの不規則な帯をクルクル回すと,正六角形や正五角形の柱ができるというパズルを紹介します.

  [参]Frederickson GN: Dissections: Plane and Fancy, Cambridge University Press, 1997

を参考にしてあるので,とりあえず,フレデリクソン・パズルとでも呼んでおきますが,中川宏さんが広島の視覚支援学校の生徒さんのために製作されたもので,学校で大人気になっているそうです.

[1]正六角柱

[2]正五角柱

 前者は6つの小長方形を1つの大六角形(12ピース)に,後者は5つの小五角形を1つの大五角形(15ピース)に組み換えるもので,後者については287ページにその2次元図形の切断と並べ替えの様子が掲載されています.

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