■等面単体の体積(その138)

 この空間充填四面体には直交する辺の組はなく,正三角柱から切り出す方法では3次元定規の製作が難しく,木工製作できそうにないとのことで,中川宏さんが,紙模型で試してくれた.

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[1]3個一組で三角柱の平行断面となる.軸の周りに回転させれば三角柱を伸ばすことができる.

[2]5個では平行断面にならない.すなわち,同じものを5個連ねれば三角柱の一部になるが,平行移動で充填する単位にはならない.

[3]同じものだけだと,2本目の三角柱を作った時に1本目の三角柱と面同士の接続にならない.鏡像体が必要である.すなわち,正三角柱の面同士を繋げるためには,反対向きの鏡像体である必要がある.その場合,鏡像3対6個で空間充填の単位となる.

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