■デルタ充填とジョンソン・ザルガラー充填(その8)

 今回のコラムでは,(その6)で検討したαの形について座標を用いて再検討することにした.

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【1】αの計量

 1辺の長さが1のとき,正20面体の頂点座標を

  (0,1/2,(1+√5)/4)=(0,1/2,a)

の巡回置換で表すことにする.

 また,このとき正20面体の面間距離は

  (3+√5)/2√3

正8面体の面間距離は

  √2/√3

であるから,立方格子の1辺の長さは

  (3+√5+2√2)/3

となる.そこで,

  (3+√5+2√2)/6=b

とおくことにする.

 αの頂点座標はa,bをパラメータとしてパラメトライズすることができて,34面のうち2枚の四角形が長方形,4枚の三角形が二等辺三角形であることがわかった.長方形とはいってもその縦横比は

  1:2(b−a)=1:1.07013

であるが,αはジョンソン・ザルガラー立体ではないことになる.

 座標データは省略するが,座標からαの体積を求めることは難しそうなので断念,(その4)で行ったように空間充填多面体であることを用いて体積計算するほうがずっと簡単である.

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【2】雑感

 これでαの木工模型を作るための準備はできた.なお,金原博昭さんによるm24等面体とv60等面体の隙間を埋める多面体βはαの変形になっていることを申し添えておく.

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