■基本単体の二面角(その169)

 D3の基本単体を考えてみたい.

 立方体の基本単体

  P0(0,0,0)

  P1(1,0,0)

  P2(1,1,0)

  P3(1,1,1)

と平面

  (0,2,0)と(2,0,2)を結ぶベクトル(2,−2,2)

に垂直で,(0,0,2)を通る平面

  x−y+z=2

は,この基本単体とは交わらない.

  (0,2,2)と(2,0,0)を結ぶベクトル(−2,2,2)

に垂直で,(0,0,0)を通る平面

  −x+y+z=0

は,この基本単体と交わる.

 (0,0,0),(1,1,0),(1,1/2,1/2)はこの平面上にある.しかし,(その167)で求めた(2/3,2/3,2/3)はこの平面上にはない.

 (0,0,0),(1,1,0),(1,1/2,1/2),(1,1,1)の4点をとれば,(2/3,2/3,2/3)も含まれることになる.

 これらの4点間距離は

  √2,√(3/2),√3,√(3/2),1,√(1/2)

=2,√3,√6,√3,√2,1

 一方,正四面体の基本単体は

  (0,0,0)

  (1,0,0)

  (1,1/√3,0)

  (1,1/√3,1/√6)

であるから,4点間距離は

  1,1/√3,1/√6,√(4/3),1/√2,√(3/2)

=√6,√2,1,√8,√8,3・・・あわない

===================================