■1729(その13)

 (その11)(その12)の問題は,「フェルマー商

  (2^p-1−1)/p

が平方数となるのは,p=3かp=7のときに限る」に酷似しているが,前者は

  (p^n+1−1)/(p−1)=N^2

  1+7+7^2+7^3=20^2

  1+3+3^2+3^3+3^4=11^2

後者は

  (2^p-1−1)/p=N^2

  (2^2−1)/3=1^2

  (2^6−1)/7=3^2

であって,似て非なる問題である.

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 また,

  31=1+5+5^2=1+2+2^2+2^3+2^4

のように,1からの連続した等比数列の和として2通りに表すことのできる数は,あと8191しか知られていない.

 一般に,

  (p^r−1)/(p^d−1)

の形で2通りの表されることが知られている唯一の素数は

  31=(2^6−1)/(2−1)=(5^3−1)/(5−1)

 pが素数という条件を外せば,

  8191=(2^13−1)/(2−1)=(90^3−1)/(90−1)

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[おまけ]

  6=1+2+3

  6^2=1^3+2^3+3^3

は3つの3乗数の和で表される最小の平方数である.

  10=1+2+3+4

  10^2=1^3+2^3+3^3+4^2

3乗数の和は三角数の平方なのである.

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