■奇数の完全数(その7)

 古代ギリシャ人は,数を約数の和にしたがって3種類に分類した.

[1]不足数

[2]完全数

[3]過剰数

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[1]不足数:1,2,3,4,5,7,8,9,10,11,13,14,15

[2]完全数:6

[3]過剰数:12

  6=1+2+3  (最小の完全数)

 28=1+2+4+7+14

 12<1+2+3+4+6  (最小の過剰数)

 nがきわめて大きくなると,n未満の数のうち,それぞれの数の割合は

[1]不足数→約3/4 (0.7520〜0.7526)

[2]完全数→0

[3]過剰数→約1/4 (0.2474〜0.2480)

に近づいていく.

 2^n−1が素数であれば,2^n-1(2^n−1)は偶数の完全数である.奇数の完全数は見つかっていないし,存在しないことも証明されてはいない.

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