■通信,暗号,そして多面体(その5)

[1]RSAをインプリメントするには2つの大きな素数p,qが必要である.

[2]暗号化するために,n=pqを用いる.

[3]復号するためには,pとqを知らなければならない.

[4]安全性はnを素因数分解してp,qを見いだすことが困難なことによって担保されている.

 RSAを適用するためにはp,qが素数であることを知っている誰かが存在しなければならないので,[1]と[4]互いに矛盾しているように思える.

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 ともあれ,

[1]素数性の判定法

[2]効率的な素因数分解法

が必要である.

 前者は素因数分解しないで素数であるか合成数であるかを検査する方法で,たとえば,2^2^14+1は合成数であることがわかっているが,素因数はまったくわからないのである.

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