■完全無欠の擬似素数

 フェルマーの小定理の逆は成り立たない.

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[1]擬似素数(プーレ数)

   2^n=2   (mod n)

が成り立つ合成数nのこと.

 最小の擬似素数は341.

161038は最小の偶数の擬似素数.偶数の擬似素数が無限にあることは証明されている(ビージャー,1951年)

[2]超プーレ数

 nのどの約数dに対しても

   2^d=2   (mod d)

が成り立つ合成数nのこと.2047.超プーレ数はすべて奇数であることが示されている(ビージャー,1951年)

[3]完全擬似素数(カーマイケル数)

 nと互いに素であるすべてのaに対して

   a^n=a   (mod n)

が成り立つ合成数nのこと.

 最小のカーマイケル数は561.1105,1729,2465,2821,・・・もカーマイケル数であるが,これが無限にあるかどうかはわかっていない.

 カーマイケル数は少なくとも3つの素因数をもつ.たとえば,

  561=3・11・17

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