■数とあそぶ(その61)

【1】ラマヌジャンの分割関数

  g(x)=xΠ(1−x^k)^24=Στ(n)x^n

 係数τ(n)は乗法的性質,すなわち,(n,n’)=1ならば

  τ(n,n’)=τ(n)τ(n’)

が成り立つ.

 mod7,23,691との大変よい関係もある.

[1]n=7m+0,3,5,6のとき,

  τ(n)=0  (mod7)

[2]kが23の平方非剰余のとき,

  τ(23n+k)=0  (mod23)

[3]nの約数の11乗の和をσ11(n)とすると,

  τ(n)=σ11(n)  (mod691)

 係数τ(n)のおよその大きさを決めるのは難しい問題のひとつであったが,  |τ(p)|<2p^11/2

であることをラマヌジャンが予想し,1973年にドリーニュがそれを証明した.

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