■ガンマ関数とボーア・モレルップの定理(その2)

 階乗関数は

  (n+1)!=(n+1)・n!

で再帰的に計算できる.

  1!=1

  2!=2・1=2

  3!=3・2・1=6

  4!=4・3・2・1=24

 オイラーはこれを正の実数にまで拡張できないかと考えた.

  f(x+1)=x・f(x)

 階乗の解析的補間には多くの候補があるが,結果として得られる関数が「よい性質」を持つようにしたい.よい性質として,関数logf(x)が凸関数になるという条件を付加すると,ガンマ関数が

  f(x+1)=x・f(x)

を満たす唯一の関数であるというのが,ボーア・モレルップの定理である.

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 実際,ガンマ関数はx>0において,x=1.461321・・・のとき,最小値0.885603・・・をとる.

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