■奇数の完全数(その6)

 双子素数予想とは,無限に多くの双子素数(p,p+2)があるかどうかを問うものである.最近になって進展が見られた.

 2013年5月,張益唐はある定数N<70000000が存在して,

  p−q<N

となる素数の対(p,q)が無限に存在することを示したのである.

 もちろん,N=2であってくれればよいのであるが,これが引き金になって,現在ではN=246まで引き下げられている.

 また,同じく2013年には,5以上のずべての奇数は3つの素数の和として表せるという弱ゴールドバッハ予想も証明されている.

 強ゴールドバッハ予想「2より大きいすべての偶数は2つの素数の和として表せる」はまだ証明されていないが,現在,すべての偶数はたかだか5つの素数の和として表せることが示されている.また,十分に大きいすべての偶数は,素数と半素数の和として表せるという陳景潤の定理もある.

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