■オイラーの素数生成式(その11)

 (その1)〜(その6)を読んでくれた読者の方から

「n^2+n+kがn=0〜k-2のとき素数になるには、0≦n≦√(k/3)のとき素数になることが必要十分だとわかっている」という情報を頂いた.

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[1]n=k−1のとき,

n^2+n+k=n(n+1)+k=k(k−1)+k=k^2

となって,非素数であることは明らかである.

[2]n^2+n+kがn=0〜n−2のすべてに対して素数となるのは

  k=2,3,5,11,17

に限られている.

 [2]は仮定してよいのだろうか? どこまで仮定できるかわからないのであるが,再考してみたい.

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[1]n=k−1のとき,

n^2+n+k=n(n+1)+k=(k−1)k+k=k^2

となって,非素数であることは明らかである.

[2]n=k−2のとき,

n^2+n+k=(k−2)(k−3)+k=k^2−4k+6  (仮定より素数である)

[3]n=k−3のとき,

n^2+n+k=(k−3)(k−4)+k=k^2−6k+12  (仮定より素数である)

[4]n=3のとき,

n^2+n+k=n(n+1)+k=k+12  (仮定より素数である)

[5]n=2のとき,

n^2+n+k=n(n+1)+k=k+6  (仮定より素数である)

[6]n=1のとき,

n^2+n+k=n(n+1)+k=k+2  (仮定より素数である)

[7]n=0のとき,

n^2+n+k=n(n+1)+k=k  (仮定より素数である)

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[1]n=k−1のとき,

n^2+n+k=n(n−1)+k=k(k−1)+k=k^2  (素数でない)

[2]n=kのとき,

n^2+n+k=k(k+1)+k=k(k+2)  (素数でない)

[3]n=k+1のとき,

n^2+n+k=(k+1)(k+2)+k=k^2+4k+2  (?)

[4]n=k+2のとき,

n^2+n+k=n(n+1)+k=(k+2)(k+3)+k=k^2+6k+6  (?)

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