■オイラーの素数生成式(その9)

 (その7)の続き.

 仮定より,0からmまでは素数である.

  kは素数である=p0

  k+2は素数である=p1

  k+6は素数である=p2

  k+12は素数である=p3

  ・・・・・・・・・・

  k+(m−1)mは素数である.=pm-1

  k+m(m+1)は素数である.=pm≦k+k/3+√(k/3)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 n=m+1のとき,

  (m+1)(m+2)+k=k+m(m+1)+2m+2=pm+2m+2

は素数であるか?

 2m+2がpmより大きい素因数をもたないことがいえればよい.→m+1がpmより小さければよい.

 n=m+2のとき,

  (m+2)(m+3)+k=k+m(m+1)+4m+6

は素数であるか?→2m+3がpmより小さければよい.

 n=m+3のとき,

  (m+3)(m+4)+k=k+m(m+1)+6m+12

は素数であるか?→m+2がpmより小さければよい.

 一般に,n=m+qのとき,

  (m+q)(m+q+1)+k=k+m(m+1)+2q・m+q(q+1),q(q+1)は偶数

 n=k−2のとき,

  (k−2)(k−1)+k=k^2−2k+2

は素数であるか?→(k^2−2k+2−pm)/2がpmより小さければよい.

===================================

  (k^2−2k+2−pm)/2<pm

  3pm>k^2−2k+2

 しかし,

  pm≦k+k/3+√(k/3)

であるから,この方針ではうまくいかない.さて,このあとどうするか?

===================================