■基本単体の二面角(その52)

 D4のディンキン図形には独特の「三対性」があり,その自己同型変換は,正24胞体に含まれ3個の正16胞体を互いに変換する操作になるためである.

 三対性は双対性(duality)に対するもので,(triality)の訳であろう.包含関係でいうと

 F4[3β4]2F4

に相当する.

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 (k,i,j)={3^k,3^i}

         {  ,3^j}

は2種類のファセット(k,i−1,j),(k,i,j−1)から構成される.

 それぞれの中心は(i,j,k),(k,j,i)の頂点となる.しなわち,(k,i,j),(i,j,k),(k,j,i)は三対性(triality)に関係している.たとえば,(1,1,1)=hγ4=D4

 (1,1,1)のみならず,三対性はもっと一般的に(k,i,j)に対応しているというわけである.

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