■完全順列(撹乱順列・その9)

【1】モンモール数

 n個の宛名を書いた封筒にn個の手紙を無作為に入れるとき,すべての手紙がその宛名と違う封筒に入る確率は,

  Σ(−1)^k/k!=1−1/1!+1/2!−・・・+(−1)^n1/n!

n→∞のとき,

  (1−1/n)^n → 1/e=0.3678・・・

に近づきます.

 誤差項Rは

  R≦1/(n+1)!

 n個の要素に対する完全順列の数をモンモール数と呼びます.一般項は

  f(n)=n!Σ(−1)^k/k!

また,漸化式

  f(n)=(n−1)(f(n−1)+f(n−2))

が成り立ちます.

n  f(n)

1    0

2    1

3    2

4    9

5   44

6  265

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 モンモール数は

  f(n)=n!Σ(−1)^k/k!

ですから,

n→∞のとき,

  n!(1−1/n)^n → n!/e

に近づきます.

 誤差項Rは

  R≦n!/(n+1)!=1/(n+1)

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