■クラインの整数(その28)

 四元整数で,その逆元がまた四元整数であるものを四元整数単元という.

[1]四元整数単元は24個存在する.

  ±1,±i,±j,±k(リプシッツ整数,8個)

  1/2(±1±i±j±k)  (16個)

 フルビッツの整数,

  ω=(1+i+j+k)/2

は,

  ω^2=(−1+i+j+k)/2

  ω^3=−1

  ω^4=−(1+i+j+k)/2

  ω^5=(1−i−j−k)/2

  ω^6=1

より1の原始6乗根であり,ωは4次元空間内の60°回転に対応していると考えることができる.

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