■n次元平行多面体数(その180)

 240点の内訳は単位点(ひとつの成分だけが±1)16点,4個の成分が±1/2で他が0の点が14×2^4=224点である.

 この14点は,

0(00000000)   F(11111111)

1(00001111)   E(11110000)

2(00110011)   D(11001100)

3(00111100)   C(11000011)

4(01010101)   B(10101010)

5(01011010)   A(10100101)

6(01100110)   9(10011001)

7(01101001)   8(10010110)

の1〜Eのことである.

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【1】E8格子

 コクセターは,8次元空間において2個の正軸体と1個の正単体を組み合わせると空間充填形ができ,ケイリー整数の作る格子がその具体形であることを証明した.

 原点と単位点,実数成分が1/2で他の3個がすべて+1/2である原点の隣点7点,

(0,0,0,0,0,0,0,0)

(1,0,0,0,0,0,0,0)

(1/2,1/2,1/2,1/2,0,0,0,0)E

(1/2,1/2,0,0,1/2,1/2,0,0)D

(1/2,1/2,0,0,0,0,1/2,1/2)C

(1/2,0,1/2,0,1/2,0,1/2,0)B

(1/2,0,1/2,0,0,1/2,0,1/2)A

(1/2,0,0,1/2,1/2,0,0,1/2)9

(1/2,0,0,1/2,0,1/2,1/2,0)8

合計9点は辺長が1の正単体をなす.

 他方,原点と全成分が1/2の点

(0,0,0,0,0,0,0,0)0

(1/2,1/2,1/2,1/2,1/2,1/2,1/2,1/2)F

を軸として,両者から等距離にある4成分が1/2,他の成分が0である14点,

(1/2,1/2,1/2,1/2,0,0,0,0)E

(1/2,1/2,0,0,1/2,1/2,0,0)D

(1/2,1/2,0,0,0,0,1/2,1/2)C

(1/2,0,1/2,0,1/2,0,1/2,0)B

(1/2,0,1/2,0,0,1/2,0,1/2)A

(1/2,0,0,1/2,1/2,0,0,1/2)9

(1/2,0,0,1/2,0,1/2,1/2,0)8

とその反転

(0,0,0,0,1/2,1/2,1/2,1/2)1

(0,0,1/2,1/2,0,0,1/2,1/2)2

(0,0,1/2,1/2,1/2,1/2,0,0)3

(0,1/2,0,1/2,0,1/2,0,1/2)4

(0,1/2,0,1/2,1/2,0,1/2,0)5

(0,1/2,1/2,0,0,1/2,1/2,0)6

(0,1/2,1/2,0,1/2,0,0,1/2)7

合計16点が辺長1の正軸体を作り,隙間なく全空間を覆うのである.

 あとは±をつけて14×2^4=224点となる.

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[まとめ]240点の座標はわかったが,これではまだ正軸体2個と正単体1個が合わさり,正単体が17280個,正軸体が2160個となる状況がわかったわけではない.

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