■凧型24面体の黄金化と凧型60面体の白銀化(その3)

 今回のコラムでは,凧型60面体の変形多面体を計量してみることにします.

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【1】計算結果

 変形を加える前の凧型24面体と凧型60面体で,諸量を比較すると

         凧型24面体     凧型60面体

  AB/AD  .853829        .859571

  ∠BAD   40.7895        33.8915

  二面角    180          180

となります.

 (その2)に掲げた凧型24面体(緑),凧型60面体(黄)のグラフをみると,変形加えたとき∠BAD=40.7895のグラフに交点が出現することがわかります.このとき,変形凧型60面体ではAB/AD=.969082,二面角=128.178となります.

 凧型24面体ではAB/AD=.853829ですから,これは凧型60面体の白銀化多面体とは異なる閉多面体であることを意味しています.

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