■n次元平行多面体数(その109)

 n次元の場合(v0+v1+v2+・・・+vn=0)

 gkをn次元ボロノイベクトルのk次元面の数とし,局所構成要素を

  (g0,g1,・・・,gn-2,gn-1)

とすると

gn-1:nC1=n

gn-2:nC2=n(nー1)/2・・・この図形には平行なn−2次元面がgn-2組ある

g1 :nCn-1=n

g0 :nCn=1

計  :2^n−1

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(1)n次元ボロノイ細胞の1個の頂点の周りにn個のn−1次元面が集まること→局所的

(2)この図形には平行なn−2次元面がn(nー1)/2組=(n,2)あ

ること→局所的

(3)ボロノイベクトルにはボロノイ細胞のn−1次元超平面の中心を通過するものがn個,ボロノイ細胞の角(n−2次元超平面,・・・)を通過するものが2^n−1−n個で計2^n−1個あること→局所的であるか,これが大域的構成要素数fn-1=2(2^n−1)につながってくる.

 そうであれば,大域的構成要素数f0=(n+1)!につながるのは,v0を加えたn+1個のベクトルの選び方の総数ということになるのだろうか?

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[雑感]ボロノイベクトルは局所情報から大域情報を導き出すための方法を与えてくれるというわけである.ここで置換多面体{3・・3}(11・・11}のk次元面公式について考えてみたいのであるが,{3・・3}(10・・01}とは違って,明示公式を得るのは難しそうである.

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