■とある学会にて(その4)

 4次元に限らず,一般のn次元において,面数計算を簡単に行えるのが「ワイソフ算術」である.

 (335}(1100)は正600胞体を頂点と稜の中点の間を通るように切頂してできる準正多胞体であって,各頂点の周りには

  (35}(100)・・・正20面体1個

  (33}(110)・・・切頂四面体5個

が一定の状態で集まることになる.

===================================

[1]4次元立方体の頂点周りを規則して24胞体を作る.(浅く切頂,辺の中点を通るように切頂)

 {433}(1100)の各頂点の周りには

  (33}(100)・・・正四面体1個

  (43}(110)・・・切頂立方体3個

が一定の状態で集まることになる.

 {433}(0100)の各頂点の周りには

  (33}(100)・・・正四面体2個

  (43}(010)・・・立方八面体3個

が一定の状態で集まることになる.

===================================

[2]4次元正軸体の頂点周りを規則して24胞体を作る.(浅く切頂,辺の中点を通るように切頂すると,正24胞体ができる)

 {334}(1100)の各頂点の周りには

  (34}(100)・・・正八面体1個

  (33}(110)・・・切頂四面体4個

が一定の状態で集まることになる.

 (334}(0100)={343}(1000)の各頂点の周りには

  (34}(100)・・・正八面体2個

  (33}(010)・・・正八面体4個

が一定の状態で集まることになる.

===================================

[3]4次元正24胞体の頂点周りを規則して48胞体を作る.(浅く切頂,辺の中点を通るように切頂)

 {343}(1100)の各頂点の周りには

  (43}(100)・・・立方体1個

  (34}(110)・・・切頂八面体3個

が一定の状態で集まることになる.

 {343}(0100)の各頂点の周りには

  (43}(100)・・・立方体2個

  (34}(010)・・・立方八面体3個

が一定の状態で集まることになる.

===================================

[4]4次元正600胞体の頂点周りを規則して720胞体を作る.(浅く切頂,辺の中点を通るように切頂)

 {533}(1100)の各頂点の周りには

  (33}(100)・・・正四面体1個

  (53}(110)・・・切頂12面体3個

が一定の状態で集まることになる.

 {533}(0100)の各頂点の周りには

  (33}(100)・・・正四面体2個

  (53}(010)・・・12・20面体3個

が一定の状態で集まることになる.

===================================