■15番目の五角形平面充填(その2)

 杉本晃久さんは,五角形タイリングをedge-to-edgeに限定し,edge-to-edgeは現在知られているもの以外にはないことを証明した.これ以上ないことを示すことは一般に難しい問題である.

 逆に,タイリングをnon-edge-to-edgeに限定して調べてみると,新種の五角形平面充填が見つかる可能性は除外できない.とはいっても絶対見つかる保証はないので,徒労に終わる可能性もかなり大きいのであるが,15番目が見つかったからには,さらに新しいものが見つかるかもしれない.

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 調査はno-edge-to-edgeに限定するのは当然であるが,コンピュータを使うとはいえ,その際,問題になるのはideaであろう.これまでの結果を十分分析できて,それに新しい見方を与えることができる者に栄冠は与えられる.このような新種探索では,プログラムに強ければ強力に押し進められるであろう.

 14番目を発見したのはドイツの大学院生ロルフ・シュタインだった(1985年).時間と気力があるかたは挑戦されてみては如何だろうか.

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