■正方形の分割

 正方形を大きさの異なる正方形に分割する問題は,かなり難しい問題である.

 1972年,デゥイヴェスチジンは正方形に正方形を敷き詰めるのに少なくても21枚の正方形が必要なことを証明し,1978年までに

  50,29,33,25,4,37,35,15,9,16,2,7,17,18,42,11,6,27,8,24,19

の21個の正方形からなる単純(分断線ができないこと)かつ完全(分割を構成する正方形がすべて異なる大きさであること)な正方形分割が最小かつ唯一(他には存在しない)のものであることを証明しました.

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 それに対して,正方形を大きさの異なるとは限らないより小さいn個の正方形に分割する問題は難しくはありません.実はn=2,3,5を除く任意のnについて可能となります.

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