■n次元平行多面体数(その38)

 凸多面体に限らなければ正三角形面のみからなる多面体は無数にできる.たとえば,正多面体のすべての面に正三角錘,正四角錘,正五角錘を載せた多面体(ダ・ヴィンチの星)は凸多面体ではない.デルタ多面体の面に正四面体をのせるだけでも新しいデルタ多面体が得られる.正八面体をねじれた柱のように積んでいくこともできるから,無限の可能性がでてくる.

 ダ・ヴィンチの星も加えたデルタ充填も存在しないだろうか?

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  正四面体+正三角錐 → cosδ=−23/27,δ=211.586

  立方体+正四角錐 → cosδ=−2√2/3,δ=199.471

  正八面体+正三角錐 → cosδ=−1/3,δ=250.529

  正十二面体+正五角錐 → cosδ=−(8+3√5)/15,δ=191.32

  正二十体+正三角錐 → cosδ=(7√5−8√2)/27,δ=279.247

  Σnδ=360

を満たす解を探索すると(正四面体,△6面体)×(正八面体+正三角錐)の組み合わせしかないことがわかった.ダ・ヴィンチの星まで拡張しても,デルタ多面体による空間充填は本質的に正四面体と正八面体の組み合わせのほかにはないのである.

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